脱原発・反原発・自然エネルギーをヒロシマから

さよなら原発ヒロシマの会に寄せられた意見です
#013  原発「新安全基準」の検討経過を分析する

(2013年2月・原発はごめんだヒロシマ市民の会:木原省治)

【なぜ急ぐ「新安全基準」の策定作業】
原子力規制委員会は、「発電用軽水型原子炉の新安全基準に関する検討チーム」などで、原発の「新安全基準」の策定作業を急いで行っています。
当初はこの3月に「新安全基準」の骨子が明らかにされ、7月にその全体が公表されるというスケジュールでしたが、1月に骨子をまとめるという強行スケジュールで作業が進められています。
「新安全基準」は、原発再稼動の前提となる基準であり、住民や一般市民の命や生活に関わる非常に重要なものです。
しかし、検討チームの構成員は、更田豊志原子力規制委員会委員を担当委員とし、外部専門家といわれる6人、原子力規制庁の5人、原子力安全基盤機構の4人です。マスコミなどで報道されているように、更田豊志委員は日本原子力研究所、原子力安全基盤機構で働いた、いわゆる「原子力ムラ」の出身者です。
委員の顔ぶれを見ても、私の知っている限りでは、外部専門家としてチームに加わっている勝田忠広明治大学法学部准教授と、山本章夫名古屋大学大学院教授以外は全員「原子力ムラ」の出身者です。勝田忠広さんは原子力資料情報室の代表だった故・高木仁三郎さんが立ち上げた「高木学校」の人で、原発に批判的な学者です。
このように学者や原子力関係者の非常に限られた人数の間だけで議論が行われ、しかも議論が煮えきらないうちに議事を次々と進め、結論を急いでいるというのが策定作業の実情です。

【福島原発事故の検証はおきざり】
 福島原発事故を踏まえての基準づくりですから、当然のことですが福島原発事故の検証が必要不可欠だと思います。昨年、四つの原発事故調査委員会の報告書が出されました。民間、東電、国会、政府の事故調といわれるものです。
 これらの事故調査委員会の報告書が、国会の場で議論されたということはありません。ただ出されただけという感じです。逆に、今年になって東京電力が、国会事故調査委員会の場で、嘘を言っていたことが明らかにされました。
事故を起こした1号機の原子炉建屋内で地震による重要設備の損傷の有無を調べようとした際、東京電力は「現場は真っ暗」などと事実とは異なる説明をしたため、調査断念につながっていたという話しです。
各事故調の報告には、次のような主要部分で見解が異なっており、真相の究明にはなっていません。
@ 事故は、津波ばかりでなく、地震による影響もありましたが、十分に解明されていません。
A どのくらいの溶融燃料が、どこから、どのようにして圧力容器の外に出たのかが不明です。
B さらに、格納容器が破損したことは間違いありませんが、どの場所で、どのようにして、どの程度破損したのか。このことも全く明らかにされていません。
これらの解明なしに、シビアアクシデント(過酷事故)対策など意味を持たないでしょう。
新安全基準の検討の前に、福島原発事故の実態を明らかにすることこそを優先すべきだと思います。

【電力会社のシナリオを追認する問題点】
 新安全基準検討チームの基本的なスタンスは、従来の安全設計審査指針を法制化した設計基準は原則変えずにそのままとし、シビアアクシデント基準を追加する方針で検討しています。
シビアアクシデント対策として、移動式の電源車や移動式の注水設備など、要するに余り経費を要さないものによる設備でも再稼動を許すというものです。多額の費用を要する恒久設備については、「信頼性を向上させるための施設」として、将来的に設置すればよいという扱いで、電力会社にとってたいへん都合のいいものになっています。
原発を持っている各電力会社の、年度末決算の見通しが明らかにされましたが、軒並み大幅な赤字とされました。このような懐具合では、恒久的な設備の設置はまさに「絵に描いた餅」となります。
検討チームは、電力会社からのヒアリングは実施しましたが、もっとも大切だと思う、市民や福島原発事故の被災者からのヒアリングは行っていません。
電力会社が実施を検討している防波堤の高さなどの工事が、新基準に適合しているのか否かを問い、原子力規制庁はそれに答え、電力会社の行おうとしている対策の事前審査の場になっています。まさに、試験問題が配られる前に、お互いに答え合わせをやっているというカンニング的な行為です。

【今後の動き】
 1月に示された新安全基準の骨子に対する、パブリックコメント(意見公募)が始まりました。パブリックコメントと同時並行で、いわゆる専門家という人からのヒアリング、そして電力会社からの意見聴取が行われ、規則条文案の作成、そして再びパブリックコメントを行って、今年7月には基準が公布・施行されることになっています。
 この検討チームの行っているのは、安全設計審査指針というものですが、別のチームでは耐震設計審査指針が検討されています。いわゆる地震と原発の問題を審査しています。また、放射能の問題で立地審査指針というものも検討されています。
それぞれの基準というものが、縦割りで別々に行われていることも大きな問題点です。安全設計審査指針、耐震設計審査指針、立地審査指針というものが、総合的にまとめられて「新安全基準」とされるべきです。
タイムスケジュールに沿って新基準を策定し、電力会社がペーパー上だけでクリアすれば再稼動への道が開かれる、そんな期待を電力会社は持っています。「原発復権」への道が、着々と整いつつあるというのが現状です。
そうなれば、四国電力の伊方原発や北海道電力の泊原発などの再稼動の動きが急速に強まると思います。
まずはPWR(加圧水型)原発が、再稼動のターゲットになると思います。
昨年7月、野田内閣によって強引に再稼動された大飯原発3・4号機。やがて、定期点検によって停止される時がやってきます。関西電力は、大飯原発の定期点検入りまでに、なんとかして次の再稼動を狙ってくると思います。私は、高浜原発3・4号機と予想していますが、敦賀原発の活断層問題がからみ、流動的だとは考えられますが、関西電力の原発は若狭湾一体に集中していますから、高浜は要警戒です。

#012  間違った原発推進宣伝に惑わされないで!

(2012年12月4日・さよなら原発ヒロシマの会運営委員:木原省治)

【電気料金値上げ、配当無しの脅しを分析する】
 東京電力に続いて、関西電力、九州電力が電力料金の値上げを申請しました。
関西電力は企業向け19.23%、家庭向け11.88%、九州電力は企業向け14.22%、家庭向け8.51%です。不況が続く現在、企業からも家庭からも悲鳴のような叫び声が聞こえてきます。
 マスコミや電力会社は、料金値上げの理由を「原子力発電所の運転停止による燃料費の高騰」と繰り返しています。関西電力に至っては、来年度に同社が持つ高浜原発3号機、4号機の再稼動が認められなければ、再度の値上げも必要になると発言しています。
 こういった宣伝が繰り返される中で、「原発の運転再開はやむを得ない」という世論も聞こえてきます。
 これは、まさに脅しでありペテンでもあります。原発事故の危険性、使用済み核燃料の処理、処分、やがてやってくる廃炉の費用などを考えると、原発ほど費用のかかるものはありません。ただ、原発を再稼動させないと、原価償却が進まず、廃炉引当金の不足が大きくなって、多額の損失が出てしまうという経営上の理由から、特に老朽原発の運転再開を行いたいと思っています。決してエネルギー不足の問題ではありません。
 電力会社というのは、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」体質を持っているので、原発依存率の低い中国電力でも来年値上げの申請が行われる可能性もあります。
 電力会社の株主にとって、11月末に払われる中間配当金というのは楽しみです。しかし、このたびの中間配当では、中国、中部、北陸電力以外の地域電力会社6社は、すべて配当無しとなりました。電力株というのは、資産株といわれるように、株価の変動は大きくないけど、安定的に配当が払われるということで、株主には魅力がありました。しかし、多くの電力会社が中間配当無しとしています。
 四国電力の中間決算を見ると、確かに赤字になっています。経常損益196億円、純損益150億円という数字です。この額は、電力会社にとって決して配当が払われなくなるほどの赤字ではありません。約1兆円もの営業収入があり、多額のお金を溜め込んでいる電力会社にとって、配当金が払われない理由はありません。まさに作られた赤字であり、そろって配当無しとして原発復活を目論んでいるとしか私には思えません。まさに「原発が動かないと配当も無くなるぞ」という脅しです。

【原発がなくなると原発技術者の仕事が無くなるという脅し】
 原子力発電所が無くなると、原発技術者や原発で働いている人の仕事が失われるという宣伝も行われていますが、そんなことはあり得ません。原発の運転年数を40年にしようとすることが、国会で審議されています。国内には既に運転開始から40年を超えた原発は、関西電力の美浜原発1、2号機などがあります。これから10年以内に運転開始から40年迎える原発は、中国電力の島根原発1号機などを含め、全国に19機有ります(廃炉が決まった福島第一原発1〜4号機を含める)。やがて廃炉となります。
 事故を起こした福島第一原発の1〜4号機は、廃炉が決定しました。廃炉というのは、たいへんな作業です。日本では、日本原子力研究所の動力試験炉(JPDR)の、電気出力1万2500KWという原発を廃炉にした経験を持っています。この原発は、国内に存在している100万KW級の原発に比べると、極めて小さなものです。この原発ですら、1976年に運転が終了し、1986年から1996年の10年間をかけて廃炉にしました。10年という年月を要しています。
 日本国内が行おうとしている、廃炉工程を簡単に説明します。まず、燃料を引き出すという作業から始まります。そして、原発そのものを水で覆います。すっぽりと水の中に入れて、水棺にします。次に、無数にある配管類から放射性物質を除く作業。これが終了してからセメント、金属類、その他の物への分類作業。そして、やっかいな問題ですが、原発の場合は放射能という問題がからみます。これが、最大の難関です。いわゆる、低レベル、高レベルというように分類しなければなりません。
 これらは、「健全」な形の原子力発電所を廃炉にする時における工程です。
 福島第一原発の1〜4号はメルトダウンを起こしましたし、原発の底が抜けている状態です。水素爆発により建屋自体が破壊されました。現在も毎日注水作業が行われています。核燃料の引き出し、水棺にする作業には、工程も予定も立っていないといえるでしょう。私の推測ですが、100年は掛かる作業になると思います。すっぽりと、原子力発電所をセメントなどで覆うということも考えられますが、どちらにしても大変な作業になります。
 これらの作業をするためには、どうしても原発技術者を必要とし、残念ながら多くの放射線に被ばくする作業員を必要とします。現在の福島第一原発事故に対応する作業員の不足ということが問題とされていますが、廃炉を進めるために、多くの原発技術者や作業員を必要とします。
 再び言いますが、残念ながら必要なのです。しかし、国や電力会社の責任で廃炉は行わなければなりません。技術者や作業員の人たちの仕事が無くなるということは有りません。逆に作業員不足を生じる可能性が大です。

【産業の空洞化を起こすという脅しに】
 原発大国であった、アメリカは1979年のスリーマイル島原発事故をきっかけに、原発開発に消極的になってきた感があります。「原発ルネサンス」といわれるように、原発復活の動きも無くはありませんが、今や西側の国では日本が最大の原発技術国です。かつて日本に原発技術を提供した、加圧水型原発(PWR)のウエスティング(WH)社、沸騰水型原発(BWR)のゼネレラルエレクトリック(GE)社は、ウエスティング社は東芝の子会社となり、ゼネラル・エレクトリック社は日立の連携企業になりました。
 アメリカにとって、日本の脱原発は困るのです。海外に原発を売り込むためにも、原発輸出ができる技術を日本に持っていてもらう必要があります。海外の原発市場をロシアや中国に奪われることは、どうしても止めたいのです。
 「脱原発で再生可能エネルギーに」という声にも、不安定だとか料金の問題があるなどの脅しが有りますが、私は再生可能エネルギーの分野こそ、日本の先端的な技術で、とても幅広く、すそ野が広い、将来性のある産業分野だと思います。これからの若い人にも、希望を持って研究できる仕事だと思います。

9・22つどいの内容については沢山の質問・意見が寄せられました  ⇒こちらのページです。

#011「原発ゼロをめざす運動全国交流集会」に参加して     (2012年5月26日・難波)
 原発をなくす全国連絡会主催の「原発ゼロをめざす運動全国交流集会」の 会場に着いたのは、午前10時35分。小田川義和全労連事務局長による 「3・11共同の広がりと今後の運動について」の提案が始まったところでした。 集会が終わったのは、予定を15分延長して午後4時15分でした。
 参加者は、238人(主催者側スタッフを除く)。うち41人が発言通告をし、 発言できたのは27人。14人は、時間切れで発言できませんでした。
発言時間は1人4分間と制限され、鎌田慧さん(さよなら原発1000万人アクション 呼びかけ人)、上原公子(元国立市長、反原発首長連合事務局長)のあいさつも それぞれ10分間でという、タイトなスケジュールでした。
でも、中身はありました。各地の発言は多彩で刺激に富むものでした。 以下は感想です。

 脱原発をめぐって、全国が動いている、という印象です。
「日本で初めての『市民革命』の胎動を感じている」という趣旨の発言もありました。 (朝霞九条の会)
「いま動いているのは無党派の市民たち」(同)
「組織者が試されている。指示されないと動かない組合員でいいのか」(北海道労連) といった問題提起もありました。
「脱原発杉並(すぎなみ?)」の若者は、「主催者なし、責任者なし、誰が呼びかけたかわからない、 といわれるデモに、5000人、2000人と集まる」「ポスターやチラシは、場所と日時が間違ってなくて 『脱原発すぎなみ』の名前さえあれば、誰がどんなものをつくってもいい。結果、違ったタイプの ポスターが4種類あちこちに張り出されたりする」「パレードも、パパママ隊を先頭に出したら街の 雰囲気がよくなるとか、じゃあベビーカーを集めようと誰かが言えば幼稚園の先生が10台持って きたり、子どもが飽きるのでお菓子を無料で配ろうとするとお菓子無料カーが登場したりする」 「カラオケカ―もあるし、シュプレヒコールがしたい人はシュプレヒコール隊を結成する」といった、 爆笑ものの報告もありました。
 そんな中で、一番胸に響いたのは、
「原発がすべて止まっても、何の不自由もない。電気は煌々とともっている。 原発は虚構だったと多くの人が実感している。世論調査では8割の人が原発反対、 原発はいらないと答えている。いま、政府に政策を転換させないで、いつやるんだ」 という鎌田慧さんの言葉であり、 「原発を止められない(ゼロにできない)んじゃ、悪政もとめられない。 原発止めたら、悪政も阻止できる」という脱原発杉並の若者の投げかけです。
 「つながろう」「広がろう」「統一しよう」 という提起が、あふれていました。愛媛民医連からは「6月10日の県庁包囲デモに 全国から参加を」、原発問題住民運動福井県連絡会からも、全国からの連日の応援 に対するお礼とさらなる支援への要請がありました。

#123   とてもいい絵本の紹介です
トメネットのメンバーからいただいたメールです。皆様にお届けします。
=================================
広島の 原戸 祥次郎です
土曜日の講演会のどこかで紹介できたらいいなー、という絵本ができました。
岩崎書店から4月1日発売です。 紹介してみます。
「ふくしまからきた子」
松本猛、松本春野作 松本春野絵 いわさきちひろのお子さんとお孫さんです。 いわさきちひろの様な絵の絵本で、文章は下記だけです。 (サッカーの好きな少年と少女です。)

あ、こないだとなりのばーちゃんのところにこしてきたこじゃ。
「おーい!つったっとらんで、ボールとってくれやー!」
「おまえ うまいのぉ−! おれとなりのいえのだいじゅ」
「・・・」
「おまえ、ふくしまからきたんじゃろ」
「・・・」 「おれ、しょうらいは にほんだいひょうになるんじゃ! おまえは なでしこか?」
「・・・」
「おまえはしゃべれんのか」
「わたしはおまえじゃない。まやってなまえがある」
「もうわたしサッカーやらないってきめたんだ」
「だってみんなまだそとであそぺないから」
「だってまだほうしゃのうせんりょうたかいから」
「ことしのなつはプールにもはいれなかった。 うんどうかいもなくなった。 はたけのやさいもたべられない。 おとうさんはあと20ねんはいえにかえれないっていってる。 みーちゃんはじぶんがいい子にしてなかったから こんなことになったんだってないた」
「だからわたしサッカーやらない」
おれはいえにかえってみんなにきいた。
「ほうしゃのういうんはなんじゃ? あのふくしまからきた子なんかへんなんじゃ」
そのひ ひいおばあちゃんはようしゃべった。
ふくしまでおこったこと、 おれたちのまちにげんばくがおちたいうこと、 しんだじいちゃんがヒバク2せいじゃったいうこと。
後略
そう広島に越してきた子供の話なんです。 皆さんに是非読んでいただきたい絵本です。
あとがきの形で
これからの日本を生きる君たちへ
★どうして「まや」みたいに引っ越すひとがいるのでしょう
★原発事故ってどういうこと?
★原発は安全なの?
★原発はきれいな発電所?
★これからの日本、地球に生きる君たちへ
という解説があります

(2012/03/22) 兼綱 國章・寿美子

  
#122   東北の瓦礫受け入れについて
東北の瓦礫受け入れが、論議の対象になっています。
数日前、この欄に投稿しました。
 一度'11年6月5日の毎日新聞・19面を読んでみてください。
「震災の教訓を生かす津波対策」として「いのちを守る森」(瓦礫で得築く防波堤) を、丁寧な図入りで解説しておられます。
宮脇昭・横浜国立大名誉教授(植物生態学)氏の提案です。
 「水域はぐくむ森づくり」は既に北海道で[JTの森・積丹」他、として土地本来の 植生での水源を守る森づくりが数カ所進められているとのことです。
新聞をめくりなおすのが面倒なら、コピーをお送りします。
その場合は、郵送のあて先を知らせてください。 僕の電話/fax・082−878ー6682です。(メールでも,faxでも)
 前回も指摘しましたが、瓦礫を埋め立てに活用することが「廃棄物処理法に抵触す る」となっているのが問題らしいですね。

(2012/03/21) 運営委員 丸屋 博

  
#121   もっと冷静な議論を
 瓦礫受け入れ問題についてはもっと冷静な議論が必要とおもいます。
 瓦礫に放射線汚染の恐れがあるから拒否という短絡的な議論が一部にありますが、違和感をおぼえます。原爆の被爆者が放射線の被害者ゆえに差別排除されたと同様の事態は京都の大文字の薪、福島産の花火、橋げたの拒否など過剰ともいえる反応にあらわれました。瓦礫処理について同様のことがあってはならないと思います。
 東北の瓦礫の処理の遅れはその原因はともかく、復興の障害にになっていることは誰もが認めるところです。
 とすれば、その解決方法についての議論と提案が求められます。現地での処理はできないのか、時間を短く費用を最小に節約するにはどんな方法があるのか。現在はあまりに情報や資料の不足するなかでそれぞの思惑が先行しているようにおもいます。
 現在の状況で、受け入れについて被災地の人々はどう考えているのかも聞くことが必要とおもいます。

(2012/03/20) 会員(賛同者) 大越 和郎

  
#120   瓦礫の受け入れの問題
 瓦礫の受け入れの問題は私たち母親のグループの間でも大変危惧しております。
庄原市も受け入れを表明し、呉市でも全会一致で議会で受け入れという方向が固まりつつあるようです。
 昨日もお母さんたちのお茶会で、これから瓦礫受け入れについて阻止するためにどのようなアクションをとっていくべきかと話し合いました。
 まずは県や市に申し入れをするということや県出身の国会議員に会いに行って話をきいてもらうなどの意見が出ました。
 そこで、皆さんにも是非協力いただけないかと思うのですが、いかがでしょうか?
 青木さまがMLで添付されていた大阪府への意見書等が参考になればと思うのですが会で意見書を提出することはできないでしょうか?
私たち母親は再三県知事や市長にお会いして話を聞いてもらうよう申し入れをしていますが忙しいとのことで一度もまだあってもらえていません。
皆さんのような方々と一緒に活動させてもらうことで母親の心配を直接伝えることができるとありがたいと思っています。
 みなさん大変お忙しいとは存じますが、是非この件について一緒にアクションしていただけますよう こころからお願いします。
《追伸》受け入れを表明した庄原市で瓦礫の受け入れについての勉強会を開催しようと考えています。 どなたか詳しい方をご存じであればご紹介頂けないでしょうか?よろしくお願いします。
 そして報告ですが、先日16日に三次市議会でかねてから請願しておりました給食の放射能対策について全会一致で可決頂きました。⇒請願書内容
皆さん、ご協力本当にありがとうございました。心から感謝します。

(2012/03/20) 運営委員 徳岡 真紀

  
#119   #112の補足
(#112は) ただ問題提起のつもりだったので、精緻な論理構成になっていないのが恥ずかしい限りです。
他にいい資料もあるようなので、併せて検討材料にして頂ければ幸いです。
・ 復興の遅れは、政府に指導力が欠如しているからであって、瓦礫処分の遅れのせいにするのは、責任回避以外のなにものでもありません。
・ 瓦礫処分の予算にたかる利権構造にも目を向ける必要があります。請け負う業者名を調べなければならないでしょう。とにかく、地元が潤うカネの使い方が重要です。
・ 被災地、被災者支援の方法はほかにもたくさんあります。まるで瓦礫受け入れだけが支援 だというような言い方をまかり通らせてはならないと思います。
・ 30年以上前に、ドイツへ行った時、ミュンヘンで瓦礫の山が緑に覆われて市民の憩いの場になっているのを見ました。汚染されていない瓦礫は、現地で山なり、堤防なり、埋め立てなりに利用すればよいでしょう。岩手県などには広大な山地があります。大型焼却炉の建設も地元を潤わせます。岩手、宮城両県の瓦礫は約2,000万d、福島県は208万dです(朝日新聞3月5日)。因みに、神戸の時は、約2,000万dでした。

(2012/03/19) 運営委員 平岡 敬

  
#118   瓦礫は発生した現地での処理を原則とすべき
わたしは瓦礫は発生した現地での処理を原則とすべきと考えます。
瓦礫の放射能の完璧な測定は困難でしょう。未知の危険を拡散すべきではありません。輸送のコストも莫大でしょう。地方で受け入れるべきなのは瓦礫ではなく人です。
上関原発止めよう広島ネットワーク、NO DUヒロシマプロジェクトMLでもこのことが話題になっていますので紹介します。
がれき広域処理に関して、次のような意見書・講演録にも、ぜひ目を通していただければと思います。
「がれき受け入れについての医師の立場からの意見書」
低レベル放射能が人間の健康に与える医学的影響についてのアーネスト・スターングラス博士の「放射線と健康」
■-----------------------------------------------------------------------■
   2つをご紹介させていただきます。
 1◆「がれき移動は危険」 チェルノブイリ研究者が懸念 2012年3月12日(琉球新報)
 2◆「がれきの広域処理を憂慮する沖縄・準備会」書面 (CML第332日メールから)
■-----------------------------------------------------------------------■

(2012/03/19) 運営委員(共同代表) 青木 克明

  
#117   #114に補足して
追加の意見をの述べれば、放射能の内部被曝について、あまりにも過敏になりすぎている一般世論がある、と思います。
僕ら広島・長崎の原爆被災から以後、幾百回も繰り返された原水爆実験(大気中)、またスリーマイル島、チェルノブイリの原発事故から地球上に核汚染を「無菌室」のようにまぬかれているところはないのだと思います。
さらなる汚染はできるだけ避けるほうがいいのですが、大気も海も、川も、全く浄化されているわけではありません。
だれでもが、何処にいても、食物・飲み物・大気から多少の汚染を受けることはまぬかれません。 発癌リスクや、その他の健康について、人間の環境には数えきれないほどの因子があります。
僕は一人の医師として、人間の健康への「回復力」(正常化力)を固く信じています。 「免疫力」と云ってもいいのでしょう。 その免疫力を十分につけることがもっとよい、いやそのことこそが語られなければならないと思っています。、
東北では、放射能汚染での意見の食い違いで家族崩壊さえ起っていると言います。協力・協同して、最も大切な「希望・絆」を育て、持ち続けることこそが「免疫力」を強くすることだと思います。
広島・長崎の被爆者がそれなりに生きつづけ、それぞれの都市が今日の回復を見ていることは、その見事な「典型」ではないでしょうか。
苦しみながら、闘いながら「明日への希望」を持ち続けることの大切さを、振り返って思っています。 被爆者・被災者の「こころ」こそが未来を作る、と思います。

(2012/03/19) 運営委員 丸屋 博

   #116   削除
#115   瓦礫の処理問題
 瓦礫の処理問題、先の大戦での東京大空襲の写真を先ほどNHKでみました。 膨大な瓦礫が背後にありました。広島も原爆投下された後、膨大な瓦礫の山で、道も歩けなかったほどだったこと写真で見ましたし、19歳だった夫の証言、亡くなった夫の母の証言で知っています。広島は二つの川を埋め立てて瓦礫を処理したと聞きました。平田屋川と福島川。 山手川は太田川放水路となって拡大され消滅、7本の川が6本になったことでも知られています。焼け跡に家を建てるときも、瓦礫は、平田屋川に棄てに行ったそうです。そうでなかったら地ならしはできなかったそうです。
 広島の昭和22年を、木村伊兵衛氏たちが撮られた写真アルバム「Living Hiroshima」をご存知でしょうか。広島の復興を活写しています。(白黒)英文ですが観光用に発行したとのことです。市立中央図書館にも、県立図書館にもあります。
県立図書館には、木村伊兵衛氏が撮ったという、密着写真アルバム2冊も所蔵されています。
 ドイツでは都市の90%が先の大戦で破壊されて、膨大な瓦礫の山となったものを、緑の山に生まれ変わらせたと聞きました。(人口の山ですが、今では自然の山のように美しい)。原爆資料館の被爆直後の広島の街の模型がありますが、それによると、市街地はすっかり地ならしされて、すべてが吹き飛んで平地のような錯覚を起こしますが、とんでもない。ものすごい瓦礫の山でした。復興計画にもとづいて、市民が各自で片付けていったんです。もっとも、9月17日の台風では、瓦礫もかなり流されたそうですが。
 これ以上放射能汚染が拡大して、全国各地の子どもたちを被曝者にすることは、被災地の皆さんだって不本意でしょう。
たとえ低線量でも子どもたちには有害であることはみんな知っているはずです。
広島の被爆者のみなさんが、再び被爆者を作らないためにと核兵器廃絶運動に立ち上がられたのも同じ理由です。いい智慧はあるはずです。瓦礫は被災地で処理するのが筋だと私は思います。まずは、被災地各自治体の復興計画で瓦礫をどう生まれ変わらせるかを市民のみなさんに計らってみてはいかがでしょう。事例はたくさんあるのですから。

(2012/03/18) 運営委員 三浦精子

  
#114   「瓦礫の処理」について
 東北の復興について、膨大ながれきが障害になっていて復興が進まないと言います。
 昨年の6月5日の毎日新聞に「いのちを守る森」として、その土地本来の樹木による防災環境保全ずくりを呼び掛ける宮脇昭・横浜国立大名誉教授(植物生態学)が、がれきを埋めて築く「緑の防波堤」づくりを提案しておられました。
 東北本来の沿岸部は、ハブノキを中心とした広葉常緑樹が土地本来の樹木と云います。
 土地本来の樹木は、環境の急激な変化や病害虫にも強く、しかも根が深く張る常緑広葉樹は,土中の瓦礫のすき間に根を張って樹体を安定させることから、津波に対する抵抗力が増すと言います。
 宮脇先生は「第二次大戦後、西ドイツ(当時)のミュンヘンなどでは戦車やコンクリート片、木くずなどを埋めて、都市林を整備した事例がある、と絵図入りで指摘されています。
 スマトラ沖地震を参考にしても、幅30〜100m、高さ10〜30mの堤を覆う形で木が植えられると。十数年後には、高さ40〜50mの「緑の壁」ができると言われます。
 日本では、燃える材木は燃して処分しなければいけないようですが、いま緊急の時、上記のような処分が十分検討されてよいと思います。
 すれば瓦礫の処分を全国に頼まなくても、当時県で、しかも「防潮堤」として処理できると思います。
復興にもっと広い範囲の意見が生かされてよいと思うのです。

(2012/03/18) 運営委員 丸屋 博

   #113   削除
#112   「瓦礫問題」について、話し合っていただけないでしょうか?
 私は、放射性廃棄物を拡散すべきでない、と考えています。
 しかし、いま日本の風潮は、「がれきを受け入れないのは、非国民だ」といった調子の声が 次第に強くなってきているような感じがします。
 原爆被爆者を苦しめた「受忍論」に似て、国民は苦しみを分かち合うべきだと言わんばかり の野田総理の発言に腹を立てています。
これは、政府、東電の責任を、国民の非協力にすりかえようとするものです。
また被災者と反原発の人びととを分断する意図があるようにも見えます。
 福島の被災者は本当に気の毒です。私には国策によって開拓団として満州に送り込まれ、 敗戦で家も土地も失って、命からがら引き揚げてきた人たちの運命とダブッて見えます。
 福島の人たちは早くがれきを片付けたいでしょう。しかし、原発事故の収束の見通しがつか ない今、半径20ないし30キロ圏内には、少なくても50年は住めない、住むべきではないと 考えるべきでしょう。であれば、そこに政府、東電の責任において放射性がれきを集積すべ きです。
 全国に放射性廃棄物をばらまいて、エネルギーを無駄に消費するよりも、地元にカネを落と すことが大事です。
もちろん、ふるさとを奪われた住民には充分な補償と健康管理を保証しなければなりません。 アジア・太平洋戦争に敗れた時とは違って、現在の日本には、被災者を支える経済力があり ます。
とにかく、異端を許さない日本社会の空気が、戦争中とあまり変わっていないことが、気懸 かりです。
勝手なことを言ってしまいましたが、広島として論じなければならない問題だと思っています。

(2012/03/17) 運営委員  平岡 敬

  
#111   署名活動について
 3,11の「さよなら原発のつどい」や、「さよなら原発1000万人アクションinヒロシマ集会」には、大勢の人たちが集い、学び、アピールできてよかったです。大勢といってもまだまだ、前日のサンフレッチェの開幕戦には3万人近い観衆が詰め掛けたとか・・・。脱原発でも、それくらいの集会が広島で持てたらいいですね。
さて会の発足の折にも、参加者から出ていましたし、兼綱さんが「田中優氏講演会のご報告」のなかでも書いておられますが、河野太郎議員が署名はあまり効果がないと言われたという件で、少し思うところを書かせてもらおうと思います。
 3,11の集会に参加しながら、それぞれ自分に何ができるかを皆さん考えておられたと思います。集会後署名用紙をくださいと申し出られた人もあったと聞いています。自治体や、地元の代議士に脱原発の決議を求めることなども大事ですが、書名も意味があると思います。書名は個人で、できる時間に取り組むこともできます。
 署名は数で訴えていく手段ですから、沢山集めて効果につなげることをまずしなければなりません。それとともに、署名活動は大勢の人とその問題について対話するチャンスでもあります。とりわけ原発については、やっと多くの人が考え出したばかりです。署名することがその人たちの考えや関心を深める機会になったらいいと思います。
 今、日本のエネルギー問題を、またそのことを通して人間の生き方や、国の在りようを語り合うことの大事さを思います。署名も上から下りてきたのを、ただ名前を書いてもらうというようなのでは面白くありません。この会は自主的にひとつの目的のために集まってこられた人たちです。署名を自分の活動にしようとする人が、それぞれのやり方で進めていけばいいのではないでしょうか。 私も人に声をかけて署名をしてもらうのは苦手です。でも今はこれをすることが大事かなと思ってやっています。HPに署名用紙がありますので印刷できます。コピーという手もあります。事務所から送ってもらうこともできるでしょう。
 ただ会としては、署名活動をどのように進めようとしているのか、いつまでに事務局に集めた書名を送ればいいのかといった具体的な段取りを、早く皆さんに伝えていただけませんか。よろしくお願いいたします。

(2012/03/17) 会員(賛同者) 滝 和子

  
#110   田中 優氏講演会のご報告
2月26日(日)に、中区の広島工業大学で、「自然エネルギーを考える会」の田中 優氏の講演会がありました。
日本の食品の放射能基準値が、チェルノブイリに比べて格段に甘いので、十年後にはガンを発症する人が増えるかも知れないと言われました。今日届いた転載記事も、お送りします。
「文春とおしどりマコさんの会見を見て、記事は子どもの甲状腺に良性か悪性かわからない結節が生じていること自体がガンいかんに関わらず、非常に心配な事態であることを警告したものだとの真意はよく理解できた。
記事は、そうした意味で、まったく問題なく、公益性の高い警告記事なのだ。
ガンの疑いの見出しをつけた文春編集部はかなり先走った感があるが、まあ、それでも田中龍作氏が指摘したように、通常は子どもには見られない結節が出現し、最悪の場合はガンの疑いも生じるので念のため、細胞診を受けてみたほうがよいという流れで、ガンの疑いも打ち消せないという線は確かだ。・・・」
田中 優氏は、市民がいくら脱原発を訴えても、電力会社の株主が原発を支持するのは、電気代が「総括原価方式」で決まるからだ、と解説されました。これは、発電費用が1,000円とすると、電力会社はこの3%を利益分として上乗せ請求してもよいとされているため、原発や再処理工場などの設備費用が大きいほど、それに対する3%の額も大きくなるので、電力会社も、株主も、銀行も、政治家も、儲かるほうに加担するのだ、というのです。原発立地地区への補助金や、宣伝費もすべて費用に参入して、電気代に加算してしまいます。再処理工場も、放射能値が非常に高く、到底実用化できません。もんじゅも、破綻しています。推進派の人たちは、子供たちの健康よりも、金のほうが大事なのか、原発は今や、「必要悪」ではなくて、ただの「悪」だ。と言われました。
エネルギー問題解決のためには、まず、省エネ
省エネ家電への買い替えや、エコ住宅、地域のピーク電気需要を減らすために、夏場エアコンを30分ごとに5分間送風にする、企業も電気を使うほど電気代を上げて、省エネを促す、などの他、 徹底した省エネの後に、総括原価方式ではなく、利益によって電気代を算出する、発送電分離、等々が大事だと言われました。
若い女性の、賃貸マンションに住んでいるのでどうしたらよいか、との質問には、地域の保育園や、お寺の屋根を借りて、太陽光発電を地域で運営する方法がある。皆で出資して、オーナーシップを持ち、少しの配当を得ることができ、12年経てば、自分たちのものになるので、屋根の借り賃だけ払って、あとは市民の共同発電となる。ということです。
城南信用金庫は、「脱原発」を打ち出していて、再生可能エネルギーを設置する人やグループには、600万円まで融資するそうです。地域の信用金庫と連携して、これを利用すればよい、と言われました。ただ、オール電化は、以外にCO2排出が多く、環境に良くないし、夜間電力も最近50%値上げしているので、あまり得にならないとも言われました。
最後に、メタンハイドレードについて、大陸棚にたまった有機物の堆積で、メタンガスで都市ガスの原料だが、流れの変化でもし揮発すると、大量のCO2を発生し、地球温暖化の原因になってしまうので、触らないほうがいいと思うと言われました。
未来バンクや、天然住宅を実践しておられて、木材チップを用いたペレットストーブがよい、また、ビルの窓枠の内側に木製サッシを入れることで非常な省エネになる、日本は地熱発電の技術がありながら生かしていない、九州大学は風レンズ洋上風車の実証試験中、小規模水力発電はゴミが引っかからないように鉄板をらせん状にして砕き、4.5mで4人分の電気がどこでも作れるなど、大変興味深く、2時間半があっという間に経ちました。
上関原発は中止し、生物多様性の海を守らなければいけないとも言われました。
前回の自然エネルギーの講演会で、河野太郎議員も指摘されましたが、署名はいくら集めてもあまり効き目が無く、効果的なのは、有権者が10人くらいで地元の代議士に直接交渉し、期限を決めることだそうです。
まだお話を聞いておられない方は、また機会を作って、是非お聞きください。

(2012/02/27) 兼綱 國章・寿美子

  
#109   #108への感想
 さて、小林正典さんのご意見も拝読しました。長年、先駆けて原発廃絶運動に携わってこられた方ですから、福島原発事故で、やっと目覚めて腰をあげた人々を「何を今さら」と思われたのは仕方がありません。
 私も非核運動を続けている中で、ようやく核兵器廃絶に目覚めた若い主婦のみなさんが、元安橋の上で署名活動をなさっているのに出会ったとき、滔々と、核兵器の怖さを語る若い人の顔を見つめながら、何を今さら、と思ったものですが、同時に、「この人たちもやっと自分の意志で加わってくださるのだ」と思ったら、涙がこぼれるほどうれしかったのを覚えています。
手を握って「一緒にやりましょうね」といって別れました。
 平和運動に参加することは、反政府的行為とみなされる懸念が払拭されない限り、大変勇気のいる行動です。かつての私の両親もそうでした。政府が国民の困るようなことはするはずがない、と思っていたといいます。安直でした。
 さよなら原発ヒロシマの会も、はじめてこのような会に足を踏み入れた方が多いと思います。
先を走っているみなさんは、ぜひ私たちの先頭に立ってくださって、牽引していただけますとありがたく思います。
 1970年代から活動してこられた木原省治さんもこの会のリーダー格でご参加くださいました。共に学ばせていただけることはうれしく思います。何より、長年原水爆禁止運動に携わってこられたみなさんがこの会にご参加くださってることがありがたく、うれしく思います。子どもの未来、人類の生死がかかっている運動です。原発廃炉の日まで、まずは目覚めた人たちから語っていきたいと思います。感想まで。

(2012/02/18) さよなら原発ヒロシマの会呼びかけ人 三浦精子

  
#108   #107に対して追加して
ご意見感謝、追加して
宗藤尚三様
ご意見ありがとうございました。
原発と原爆・核兵器を同レベルで判断されようとしていることは分かりました。
ただ、この会は、加入案内文からは核兵器廃絶のことはノーコメントに見えました。むしろ極めて慎重に触れないようにされていると見えました。それが私は大問題だと思っています。
もともと政党レベルの違いで、又、核兵器保有の国の評価の違いで被爆者団体が幾つもあるのに反対でしたが、ここに来てまた原発関連でまた何となく全国系列政党関連の会ですか、が私の率直な意見です。
昨年、中国電力本社で、原発反対の株主提案に賛成した株主氏名住所を、中電職員監視のもとに書き取りましたが、コピーさせようとしないし、わざわざ監視付きで閲覧させる姿勢に怒りがありましたが、それ以上に驚いたのは、あの原発事故後にも関わらず、思ったほど私達の提案に賛成する株主が増えていないことでした。しかも、広島市内、県内が少ないことです。関東地方には一家三世代が私達の提案に大きな株で賛成している所もありました。
電力づくりに反対している訳ではなく、中電が倒産すれば良いと思っている訳ではありません。電力づくりや会社経営には頑張って下さい、でも小水力や風力や火力見直し等々いろいろできることはあり,原発はやめましょうしょう、と言っているわけで、その理解者が広島に少ないのが不思議です。
ともかく、広島で、実効的にできる原発反対活動を視野に入れることの方が、声高に全国組織に合流すれば、良いと言うのとは違って、今、この時点では意味が大きいと私は思っています。その上関原発や鹿島原発等、地域の独自性のあることもこのお願い文にないのも、何となく東京からの上意下達方式に見えて拒否感があります。
地元があって、東京等他地域があります。
リーパーさんとビナードさんのはなしがありましたが、その前歴等私は知りませんので、今回初めて教えていただきました。
前者は私が一昨年から反対し、監査請求や場合によっては訴訟をしようとしていた、あの欺瞞的な「ヒロシマナガサキ議定書」(この問題性はすでに「広島ジャーナリスト」第2号に詳述。6人で英語文を平和文化センターで決裁し、行政組織の広島市は知らないとして、広島市議会の審議にもかけないまま議論を尽くさない上で、県外には市議会都道府県議会、各自治体首長に賛同を求める文書配布。このこと自体も極めておかしい)を、未だ推奨して秋葉路線を継続していることが、大きな反対理由にあります。と言うのが、この文書は、核保有国、米国支援の文書で、とても国際会議の俎上に載せるようなものではないのです。
そのため、世界各国は見向きもしなかった訳で、そのことを地元中国新聞も他の日本の全国紙も報道していないのです。一方的で偏向的な秋葉氏やリーパー氏の報告しか広島市民は知らないままになっています。媚米的で、原爆投下責任を不問にする秋葉路線は継承してほしく無いですから、前者は自発的に辞任されるべきです、私はそう思っています。それで、なおかつ核兵器廃絶に頑張りたいと言う意志をお持ちなら、米国の原爆投下正当化論を論駁し米国で米国世論を変える動きをしていただきたいと思います。
1968年出版のDeath in Life を悪意に誹謗する著書を書いた学者時代の秋葉氏が、市長時代にはその権威を利用して、その著者ロバート・J・リフトン先生を広島によぼうとする市民企画をつぶし、世界の良心的な科学者の顰蹙を買ったことを先日知りましたが、この種の秋葉独善平和論を継承することのないようにしたいものだ、との思いもあって、リーパーさんへの意見表明になっています。
とにかく、米国の原爆正当化論が世界の核兵器保有国の錦の御旗になっており、それを、広島長崎は下ろさせないといけないと、思っています。それが、この原爆被災後半世紀以上の核兵器拡散の教訓であったはずです。この延長上に原発があります。両者は一体です。
反論をいただきましたので、追加して、意図を入れておきました。
皆様の活動は、それはそれで、意味があるものであるとは思っております。ただ、私は参加しにくい、上記のようなことから参加したく無いと思っています。

(2012/02/16) 小林正典

  
#107   #101への意見
 小林正典さんのお手紙拝見しました。まずお叱りを重く受け止めたいと思います。また小林さんのお働きに敬意を表したいと思います。
 さて、貴兄は私たちの会は屋上屋をかさねるだけだと言われますが、 また東日本大震災で目覚めた事は遅すぎると言われますが、 たとえ遅くとも原発の恐ろしさに目覚めた以上、反原発の運動の連帯にか かわろうとしたことは大事なことです。
 私自身はNPTで核を保有していない国は原子力の平和利用を行う権利がある という声明自体、アメリカの原子力産業に資する目的ではなかったかという疑問を 持っていましたし、数年前『大地は主のもの』という主題でなされたドイツの教会平和大会 (キルヘンターク)に被爆牧師として招かれた時、ヒバクシャはヒロシマ,ナガサキ、 の者たちだけではなく、全人類が既に潜在的にヒバクシャであり、 また現実的にも可能性としてもヒバクシャである、ということを講演しました。
 先日の発足会でも原爆と原発はコインの裏表の関係であるということが繰り返し 主張されました。いまさらと言われるかもしれませんが、フクシマの原発事故を 通して私たちは改めてそのことを認識した筈ではないでしょうか。だから屋上屋を かさねるようなことは無意義だという態度ではなく、もっと大きな心を持って一緒に 協力し合って行動していきたいものです。

 尚、リーパーさんやビナードさん等がこれらの運動に参加しておられることに違和 感や拒否感があるということがいわれていますが、それは大きな誤解です。
リーパーさんのお父さんは洞爺丸事件の時、自分の救命具を日本人の婦人に渡して死没された 宣教師であり、自分も父の志を継いで日本人のために働きたいと思って来日され、現 在でもアメリカで核廃絶運動に奔走されている方です。 ビナードさんも詩人として福竜丸についての著書をだされ、又多くの詩集を通して 震災の方々のために奉仕されている方です。
 反核反原発運動は人種の相違をこえて行わなくてはなりません。貴兄はアメリカ人が 「被害者の会で被害問題を論ずる」ことは矛盾していると書いておられますが、 あの会で私は「過ちはくりかえしませんから」という慰霊碑の碑文にふれ、 私たちは単なる「被害者意識」で「過ち」を考えるのではなく、何よりも先ず日本の軍国主義や 帝国主義によって侵略戦争をし、朝鮮の植民地化を行った{加害者}としての罪責を 胸に刻んで「過ち」という言葉を使うべきだと話しました。
 私たちはこの会を再びフクシマと同じ「過ち」を繰り返えさないために、ヒロシマの原点に 帰って行いたいと願っていますのでご理解ください。

(2012/02/15) さよなら原発ヒロシマの会呼びかけ人 宗藤尚三

  
#106
実質的に破産会社である東電を破産→解体させ、送電網を競売し、発・送電を分離しさえすれば、潜在的な埋蔵電力(企業の自家発電など)をフルに活用可能となり、日本の電力は必ず足り、10兆円以上の福島の被曝者の救援資金が捻出できます。
いまだ人間には、無毒化できない放射能のゴミを10万年も管理することなど、絶対に不可能です。今すぐ東電を解体し、発・送電を分離し、すべての原発を廃炉に追い込みましょう!!!

(2012/02/13) 書店経営 今田裕相

  
#105
貴会の活動に賛同します。今日、明日の発足のつどいのことを知りましたので、こちらのホームページも初めて拝見しました。明日も仕事ですし、土日が仕事のことが多いため、なかなかイベントや講演会などには行きたくても参加できないのですが、前もってわかっていれば調整もできるので、ぜひ積極的な情報発信をお願いできればと思います。

(2012/02/11) 女性

  
#104
人類最初の核兵器による大量の被害者を出した、この広島の地で、「核エネルギー」である原発を廃棄する運動を広げることの意義は極めて大きいと思います。
 日本政府は、あれこれ言いつくろってはいますが、基本的には福島の原発事故を隠ぺいし、被害者の救済を放棄し、新たな被害者を生む危険のある原発の稼働と外国への輸出を推進しています。この立場は、被爆国の政府でありながら、核兵器を事実上容認する立場と軌を一にしています。欺瞞に満ちたこの国のやり方を変えるには、政府に頼っていてはダメであって、市民が動かなければならないことは明白です。
 貴会の活動を応援いたします。

(2012/02/11) 広島大学名誉教授 佐藤清隆

  
#103
安全と広島市に生まれ育った人間の使命として、核について考えて行きたいと思っています。

(2012/02/10) 会社員 和田 知子

  
#102
この会の立ち上げに感謝します。。

(2012/02/10) グラフィックデザイナー 石岡真由海

  
#101
2月12日に会が発足されたことを、マスコミや原爆訴訟を支援する会 (私も会員ですが)のメール便を受け取り知りました。呼びかけ人の 方々や賛同への文書も見ました。私はかなり違和感があります。それは次の二つです。
1、原発反対は私にとっては1993年からのテーマですし、仕事上は 1996年の島根半島活性化計画、そして、2003年の上関町長期総 合計画で、脱原発計画を原案提出する時に対峙していますが、いずれも 不採用になって、願いを果たせないままでした。2004年以降は上関 の原発反対の動きをされている方々のグループに参加し、祝島にも行 き、植生調査を手伝ったり上関の団結小屋にも寝泊まりしましたし、「脱原発へ!中電株主行動の会」にもわずかの株ながら保有して参加し て来ました。
その観点からすると、今更に別組織を作って、反対のスタンドプレーか との感があります。
脱原発へ!中電株主行動の会」に大挙参加されることでも良いし、各種 の被爆者団体の会の行動内容に原発反対を入れてもらうことで良いよう に思います。それでなくても、一番若い被爆者の私達でさえ、70歳近 くになりつつある時に、それでなくても多い、原爆・核兵器反対、原発 反対、被爆者裁判支援等の各グループの行動や集会に、また、屋上屋の ような会を作るのですか、と問わざるを得ないのです。
ただ、呼びかけ人が今までこのような活動に関係ない20代30代の人 なら、過去の団体の活動とは関係なしに発想したのだな、と分かるの で、幾分か理解が出来ますが、そうではないようです。今回のは全く私 は賛成しにくいです。むしろ、今までの様々な活動団体をもっと簡素に まとめてほしいと思います。それを反原発への大々的な動きにされるの なら分かります。
2、私は、原発は核兵器開発と、同レベルの問題だと思っています。そのことが全く記述されていないのはどうしたことなのでしょうか。
この点も又、別の団体があるので、避けて通るということでしょうか。
岩国基地の問題、先進国の核兵器保有の固定状況、それに並ぼうとする 世界各国での核兵器開発の問題、とりわけ北朝鮮やイランの問題、もっ とその原初となった米国核兵器投下責任の不問の大問題(この原初が核 兵器開発の動機付になっており、それが、ここ50年の教訓だと私は信 じています)、これらは全く原発廃止と同一レベルの問題です。この同 一性は既に多くの知識者が言及を重ねておられます。しかも、この件 で、と言うのが核兵器問題と原発問題で、両方を世界に発信できるの は、広島と長崎だけです。その自らすべき権利を放棄するのですか。そ れをしてはならないと思います。東京や大阪の問題ではないです。この意味では、平和文化センターの理事長に米国人がなっていることの 違和感や拒否感や、今回も米国人とされる人物の存在は大変気になりま す。米国の人には、自国の原爆投下正当化論に対しての反対行動を自国 で展開していただくのが、もっとも有効にやっていただきたいことで す。被害者の私たちに原爆被害問題で同席してアピールする違和感を私は禁じえません。
私にとっても先輩達が多い被爆者は、もう寿命が長く無いと感じている はずです。媚米主義で米国の原爆投下責任を不問にし、そして岩国米軍 基地反対や上関原発反対を一言も言わなかった秋葉前広島市長のよう な、表面だけの平和主義に、私達は、もううんざりして来ています。私の誤解的な認識だと思いますが、今回の会の参加者は、今まで、原発 大賛成または、原発容認者で、今回の福島原発事故で初めて反対者に なった人達ばかりなのだろうと、思ってしまいました。その意味では、私は、出発点のところから、「ちがいますので」と、引き下がらざるを 得ないと、思いました。
会への賛同のお願い文書を、わざわざいただいたものですから、一応、 私なりの返答をさせていただきました。
私はこの種の会合があると、いつも、あの原爆下で這いずり回った父はどうするかな、母はどうするかな、と、考えてしまいます。
原爆を一言も語らないままに鬼籍に入った父、寿命の尽きる少し前に自分史の中で控えめに原爆を書いた母、その気持ちを考えてしまいます。
私見を失礼しました。

(2012/02/08) 小林 正典

御意見、御感想は

E-mail: info@zeronpphiroshima.daa.jp へお送りいただくか、
または ⇒ここ から投稿できます。


さよなら原発ヒロシマの会
〒730-9951
広島市中区大手町4-2-27-403
広島共同センター内
TEL:082-245-2501
FAX:082-245-2502
E-mail: info@zeronpphiroshima.daa.jp
郵便振込口座:01380-1-101656
       さよなら原発ヒロシマの会

    アピール
    申し合わせ・運営委員

 ⇒賛同・申込はこちらから


counter