脱原発・反原発・自然エネルギーをヒロシマから
9月22日さよなら原発のつどい
      「福島のいま そして これから」


9月22日(土)午後1時30分から4時30分まで広島平和記念資料館地下 メモリアルホールで開催されました。
◇第1部 講演 「福島の現状と課題」
  福島・わたり病院医師 齋藤 紀さん
◇第2部 みんなでトーク「いま、わたしたちに何ができるのか」
  パネリストとして齋藤紀さんのほか、青木克明さん(広島共立病院医師)、手塚雅孔さん(福島県からの避難者)、平木薫さん(福島支援プロジェクト)に登壇していただき意見を述べていただきました。

◆会場からの質問や意見、集会後に寄せられた意見、感想などが沢山あります。

ここから下#147までは9・22つどいについて寄せられた意見です

#155
 こちらのMLを、ここ数日ひさしぶりにまとめて読ませていただき、22日の斎藤先生のお話に対するみなさんのご感想に触れて、いろいろと考えさせられることがありました。
ありがとうございます。
広く意見を求めてられると思いますので、書き込みさせていただきます。
 私は当日の講演は、参加していなかったのですが、みなさんのご投稿から知る内容に対して、最初の感想は、「これはひどい」でした。
現実に福島に住み続けている人たちがいらっしゃるのはわかりますが、どうしてわざわざリスクを増やして、洗濯物の外干しを勧められるのでしょうか。正常性バイアスだろうか…と。
 しかし、これまでずっと理解できなかった、どちらかというと反対側のご意見も、丁寧に説明してくださる方々がいらっしゃって、納得はできないまでも、やっと少し、立場の違いからくる思いや意見の違いに、思いいたれる気がします。
 多くの方が、普段の生活のなかで、まわりの人と考えが食い違って、悩んでられると思います。
一番頼りにしたい身内や友達や医者であっても、誰もが生身の人間ですし、こういう平常でない状況のなかでは、どこか発想も言い方も受けとめ方も、極端になってしまいがちなようです。 身近な人と直接話をするときが、一番傷つきやすいかもしれません。
私の経験も書き込もうかと思いましたが、長くなるし、自分のことになると支離滅裂になりそうなので、やめておきます。
 みなさんのように、表現が上手な方々が書かれているご意見やご感想は、これだけ考えの幅と根拠があるのだということを、そのままどこかウェブにアップしていただけると、外部の方々も、状況が俯瞰しやすくなって、安心感をもてるのではないでしょうか。それぞれの方が、どこかに「あの人は、こういう思いで、こういうことを言っていたんだ」などと、参考に出来る部分があると思います。
あくまで「今の段階では」ということですが…。状況はどんどん変わっていくので。その上で、どういう対処ができるかを求める議論は続けていけばいいのではないでしょうか。
 そうした前提で、話を少し戻して、福島で「自己免疫力を高めるため、危険を気にしすぎないほうがいい」といったご意見についてなのですが、それも一理あると思いつつ、リスクは回避しつつ、免疫を高める方法を探せないものか…と思います。
たとえば花粉症なら、マスクをつけてリスク回避しながら、かつ気分転換をしようとするのは、当たり前のことなのですが…。
 それから、先日のNHKのETV特集は必見だと思います。ウェブでもみられますので、添付しますね。
 広島やチェルノブイリの経験は、そのまま繰り返さないで、その蓄積をもとに、よりよい対応ができるようにしていきたいです。
 ご活動のお手伝いもできずに、意見だけ書き込むようで、申し訳なく思っております。
言い足りない点があるかもしれません。何か、お気づきの点がございましたら、ご指摘いただけるとうれしいです。
いつもありがとうございます。
今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。
三浦史子

#154   感想                        大越
 22日の集会ついいろいろな意見を拝聴しているとき23日のNHK・ETV特集「ウクライナは訴える」をみました。
 ご覧になった方もあると思いますが、ウクライナの医師たちは原発事故の放射線の人体への影響を膨大な数の住民についての詳細で長期に渡る診療記録にもとづいて甲状腺疾患にかぎらず多くの疾患が多発しそれが原発事故の放射線の影響であるとしました。それをウクライナ政府は正式な「報告書」としてIAEAや国際機関に提出しました。
 しかし、国際機関は半減期の短い放射性ヨウ素による甲状腺被害は認めても他の疾患は放射線の影響とは認めませんでした。
 日本でも現地を視察した研究者の報告を無視し国際機関と同様な結論を出しています。日本の委員の中に「黒い雨地域に放射性降下物はなく、放射能の影響はない」の結論を出した検討会委員長なども加わっていました。
 今、原爆、原発をふくめ放射線の被害についての「隠蔽と過少評価する勢力」とそれに対抗する勢力が、国内でも国際的にもせめぎあつています。
 斉藤医師が前者に組しているとは思いません。原爆症認定訴訟の法廷での斉藤医師の証言が原告全員勝訴の大きな力になったことは間違いありません。
 私は、斉藤氏は、内部被曝リスクが想定より低いという主張と聞きました。
 斎藤氏の訳書「低線量内部被曝の脅威」(グルード著・緑風出版)の「解説」で内部被曝について書かれていますが、幾人が指摘されている批判は若干違うのではとの感想をもちました。
 私は、広島に修学旅行で来る生徒に原爆や放射線被害などにつき話します。
 何度か女子生徒(福島県以外)が声を震わせ「自分は母親になれるのでしょうか」の質問をうけました。
 最初は、どぎまぎして十分な回答ができませんでした。
 しかし、原爆医師の肥田さんの話を聞き、一文を読み、その受け売りですが自信を持って答えられるようになりました。
 是非、肥田さんたちがたち上げた「内部被曝研究会」の発会に際しての訴えを読んでみてください。
 肥田さんは不安を訴える母親たちへ7つの課題を提起しています。
そのE「放射線被曝による被害の治療法はなく、薬も注射も効果はない」現在の医学は細胞レベルには到達しているが、放射性微粒子による内部被曝はその1千分の1以上の世界であり、人類の医学はそれに到達していない。現在、実験による検証と疫学的な研究がすすめられています。
そのF「被曝した個人が自分の生命力の力と生活の仕方で病気を予防し、放射線と闘って生きる以外にないこと」などを提案しています。
 それだけにそれを進めるためにも不十分とはいえ被爆者運動が勝ち取った被爆者手帳の所持者への定期健診と医療費補助と同様な制度が原発被害者に必要です。
 今、大切なのは原爆被害、チェルノブイリ・フクシマ事故について放射線被害を「隠蔽・過小評価する」内外勢力でありそれへの批判だと思います。
そのために「市民と科学者の内部被曝研究会」が立ち上げられました。関心ある人は入会を検討してください。

#153
 いつもお世話になっております。 福島から避難の岡本久美子です。
 今回の講演会について、私からも意見を述べさせていただきたく、メールさせていただきました。
 今回の講演会、直後、やっちゃったー(汗(それも縦線が三本入るぐらいの青ざめた感じ))というのが私の感想でした。さよなら原発ヒロシマの会の今後に関わることだとも思いました。
今回の件についても、避難者の立場で会に関わらせていただき、齋藤先生に不安は抱きつつも、齋藤先生を信じて、本質の話をみんなでできるのでは・・・と淡い期待を抱いたことを後悔しました。
 しかし、終わってみて、今福島の人がどう聞かされているのか聞けて良かったと思っています。そして、聞く私たち側の考え方もはっきりしてきたのが見えてきたとも思っています。
 齋藤先生に昨年お会いした時は、納得のいく回答はもらえないにしろ、不安を抱く私の意見を真摯に受け止め誠実にお答えくださり、大いに心配してあげて下さいとおっしゃいました。誠実なお医者様だと思いました。
しかし今回はどうだったでしょう?
結局、会が終わってみれば、県の復興・農産物のPR、そして内部被曝の影響はない(問題視した立ち位置は取らない)と言い切りました。
これだけ国や県のずさんな管理のもと、質問があったにも関わらず県産米のベルトコンベア全袋検査の検査方法など首をかしげるような事には一切触れず、みなまで言うな!と言わんばかりに「私はその立ち位置は取らない」の一点張り。
 私は生まれも育ちも福島県、親も福島の人間。根っからの福島県人です。
福島は福島はもう大丈夫ですよ!と言ってもらえたらどんなに嬉しいかわかりません。
 もちろん、残られている方々に不要な不安を与えるべきではないこともわかっていますし、大丈夫と言ってくださるお医者様がいなければいけないこともわかっています。
 ただ私は、わからないことはわからないと言って欲しいんです。医者がわからないと言ったら不安がるから言ってあげるんでしょうけど、リスクも伝えずに大丈夫なんて、なにか間違えていると思います。 気が狂いそうになるほど不安にかられても、わからないから「やれる努力はして、笑顔で生きていこう!」って寄り添ってくれる本当の事を伝えてくれるお医者様が欲しいと思います。
学者でもないのに危険なことには目をつむって、一番根っこの部分を解決せずオブラートにくるみ、大丈夫と言って復興行脚する。身震いします。あの悪名高い先生とよもや同じようなことをしてしまっているのではないか?と思ってしまいます。
せめてそれなら、A2判定の子ども達の甲状腺の再検査を2年後といわず、もっと早期にできるようにする等、行脚の前に医師としてできうることをしていただきたく思います。
 そして、この講演会を次に繋げなければならないと思います。
もちろん、いろんな意見があっていいと思うし、この講演会が色々な波紋を呼び今までされなかった討論ができていること、とてもいいことと思います。
しかし、内部被曝の問題については、少し意見をまとめられたらいいのでは?と思います。
齋藤先生のおっしゃるように内部被曝の影響を過小化するならば、結局は広島をも否定することにつながるのでは・・・?
 福島は、第二の広島にしてはいけないのです。
同じ道をたどってはいけない。経験しているのだから、広島にならないように手を差し伸べなければならない。そう思います。
 不愉快な表現がありましたら申し訳ありません。
**
書き忘れたことがあり、どうしても皆さんに聞いていただきたいので再度失礼します。
 さよなら原発ヒロシマの会は原発をなくす会だから趣旨がぶれない様に・・・というご意見について。
 私は、今の日本の状況で原発を止める活動しかしない、ということは偽善とも思えます。
 今の日本で、原発に限っての問題しか取り上げないのであれば、それは薄っぺらいものになるでしょう。
 この活動が、活動でしかないのか?そう思います。
 活動で終わらせてはいけないんです。活動をするための会ではないはずです。
 失礼承知で意見させていただきました。
ありがとうございました。                           岡本久美子

#152
徳岡です  22日はみなさんお疲れ様でした。
託児などを手伝っていただいた皆さんにもどうぞよろしくお伝えください。
ありがとうございました。
 私の感想をやっと書けそうです。感情的になってしまうかもしれませんが、そのあたり、差し引いて読んでくださるとありがたいです。
というのも、私はこれまで斎藤先生のことをまったく知りませんでした。
プロフィールを拝見して、広島でも原爆医療に携わられ、原爆症認定訴訟にも関わり、 さらにはチェルノブイリを調査もされていらっしゃるとのことで どちらかといえば期待していました。運営委員会でも斎藤先生の話がいろいろなとらえ方をされているという話がありましたが、ぴんと来ていませんでした。
 しかし、講演を聞いている途中から気分が悪くなるほどの心地の悪さを感じました。
それは、今も同じです。
皆さんのメールの意見を拝見させていただき、 それからではとても言いにくいことではあるのですが、 伝えなければと思い、メールさせていただきます。不愉快な思いをされる方がいらっしゃったら本当にすみません。
 斎藤先生のお話は本当にわかりやすく、 会場を出られる際も、「今までのこの会の講演会で一番わかりやすかったー」と 出ていかれるご婦人もいらっしゃったくらいです。
それくらいわかりやすい内容だったかと思います。
だからこそ、私にもよく理解できたとともに、 広島、そしてチェルノブイリを知っている医者がこんなことを話して 福島県を60箇所回っていると考えると、 一瞬、あの悪名高い福島県立医大の山下医師と被って見えました。
 受付を手伝っていたので最初のあたりは聞けなかったのですが、
「私は洗濯物や布団を外に干しなさいと福島では言っているのです」
と堂々とおっしゃっているところから講演を聞きました。
あたかも空間線量は事故前と同じになったとでもいうような発言に驚きました。
福島に残って子供たちを被ばくから守ろうと必死で頑張っている お母さんたちを前にそんなことを言っているなんて信じられませんでした。
 国が発表している値は、皆さんもご存知と思いますが、線量計の周りだけしっかりと除染してある値です。
 いまだに福島の汚染地帯は非常事態なのです。まだ毎日海や空へ大量の放射能が舞っていることも周知のとおりのはず。4号機など、まだまだとても危険な状態にあるにもかかわらずです。
 さらに、福島では将来、内部被ばくの影響はまったくないと断言できるとまで言われました。 (こんな感じで受け止めたのですが、ここまではっきり言われてなかったかもしれません。) 体が凍りつきそうでした。
 さらには、福島の農作物が安心だと国と同じようなPR作戦。
コメの全袋検査のことも話されましたが、 瓦礫を図った時のように、コメを袋の上から空間線量を測るための ガイガーカウンターをあてる ように測ったところで、放射能なんかが検出されるほうがおかしいことくらい、 素人でもわかります。それを安心しろとおっしゃることが驚きでした。
輸出も始まったから大丈夫だというのもおかしい話です。
 すみません、本当に本当にこの講演を聞いて、私は気分が悪くなったのです。
今、メールしていても不快感と悲しみで涙が出そうです。
 何名かの運営委員の皆さんが、 この講演は福島に残っている人の希望になるとおっしゃっていますが、 私はまったくそうは思いません。
なぜなら、今福島に残る選択をされた方、そして移住したくてもできない人には この講演は本当に優しくて心地のいい話ばかりでした。
国や東電を悪者にして、もう食べ物も空間線量も安心していいんだよ。と 言われると、毎日毎日食べ物を気にして、外遊びを気にして、 家族や地域、保障など、分断に分断された人たちにとっては、 ほっと、気持ちが緩み、一瞬気を許してしまいそうになるかもしれません。
 今は・・・です。
 今は、なのです。
 でも、広島を経験した方、チェルノブイリのことを少しでも知っている方なら、 一度核が脅威をふるったら、どのくらいの期間影響があり、 それがどんなものなのかご存知だと思うのです。
被ばくの影響は人によって違うし、年齢が低くなればなるほど放射能への感受性は高く、 それががんになるか、または違う病気で発生するか、またはまったくしないこともあるということも皆さんご存知と思います。
 今、やさしい言葉をいくら並べられても、 一度放出されてしまった放射能によって、 これから何世代にもわたって出る影響は避けられないのです。
何もわからない小さな子供たちが、次々にいろんな病気になっていくのを広島もチェルノブイリも経験しています。
福島の人が放射能に強いんですか?
もう、福島やその他の汚染地域に住む方は相当の被ばくをされています。
あたかももう放射能は体から消えているかのように、南相馬市民病院のホールボディカウンターの数値を挙げられていましたが、 1年経ってホールボディカウンターの数値が減るのは当然だと思います。
それにホールボディカウンターではセシウムしか測れませんよね。
でも、数値が減ったとしても、遺伝子はもう放射能によって傷ついているのです。 それは数値には現れません。
そんな話に私は騙されません。それを希望とも思いません。
チェルノブイリの際は軍隊が出て、もう人が帰れるという希望を持たないように 家々を壊したと聞きましたが、私はそれがいいとは思いませんが、 人の命を最優先した際には、わからないことだらけで、 安心でもないのに安心と言うことが希望とは思わないのです。
 斎藤先生はもしかしたら善意で今回のように講演されているのかもしれませんが、 私は医者がこのようなことを、さらには広島、チェルノブイリを経験しているものがこのようなことを話していらっしゃることにとても不快感を覚えますし、 できることなら、もう、講演なさらずに、治療に専念していただきたいとさえも思うのです。
 一方、平木さんがされていることは希望だと思います。一定期間の保養こそ、福島に残って毎日張りつめた気持ちの中で暮らされている方々の希望だと思います。
 運営委員にさせていただいたものとして、こんなことを言って申し訳ないのですが、この講演をさよなら原発ヒロシマの会で行ってしまったことにとても後悔しています。
しかし、会が終わりとは思いません。そして、福島から避難してきた方の数名から、福島ではこんな講演をして大丈夫っていっているのかとわかったから反対に聞けて良かったという声も頂きました。
 むしろ、この次をどうするかにかかっていると思います。講演の後、みなさんと少しお話ししましたが、その際に沢田さんから集団疎開訴訟のことをやってはどうかと提案がありました。私はそれに賛成です。
 私は避難者です。しかし避難した人も汚染地域に残って生活されていらっしゃる方も、家族を被ばくから守りたいと思う気持ちは同じだと思います。今はまったく目に見えないけれど、これから直面する現実を少しでも何も起こらないように、毎日祈りながら、平常心を保ちながら、一生懸命に生きているのは避難者も現地の方も同じです。
怒りをぐっとこらえ、将来の不安の中で平生を保つことがどれだけ大変なことでしょうか。
本当の優しさはそんな私たちに真実を伝えてくれる医者だと思います。必要な時に不安になった時に、ちゃんと検査をしてくれ、2年後でいいでしょうとは言わない医者です。ちょっとした体調の変化にもしっかりと耳を傾けてくれる医者です。
私たちが知りたいのは真実です。その中から私たちが希望を見つけます。
 長々とすみませんでした。 今回の講演に関する私の感想でした。気分を害される方がいらっしゃったらすみません。本当にすみません。
徳岡真紀

#151
 9月22日の「福島のいま、そして これから」を開催くださり、本当にありがとうございました。今でも、福島に手を差し伸べてくださること、心から感謝します。また、会のご準備などお疲れ様でした。
 私は、昨日時間外に無理やり質問をさせていただいたものです。会の進行に支障をきたしたことお詫びします。また、講師の先生方や来場された方々にも、不快な思いを与えてしまったことお詫びします。
 もう少し、感情を抑え相手に失礼の無いよう、お話をすべきでした。
 ただ、あのまま、福島は大丈夫だという印象を会場の方が持たれて帰られることが何より心配でした。もちろん、大丈夫な面もあるし、そうであること強く強く願っています。でも、地元の友人から入る情報では、そうでない情報もあるのも確かなのです。(噂話はもちろん除いてです)。
 しかし、私の伝え方が失礼だったことを認めます。謝罪したいと思います。私の発言で、今後、福島からの避難者によくない印象を持たれてしまうかもしれない不安があります。また、せっかく、好意で動いてくださっている方々の足を止めてしまうかもしれないことも心配です。
 どうか、今後とも福島の支援を切に願います。どうかよろしくお願いします。
藤井良子

#148
・福島からの発言は現地で奮闘している人に要請となっていましたが、やはり時間の関係か避難者とになってしまいました。斉藤さんだけでなく他の人から現地の模様や考えを聞きたかったのですが。
・「会はおしまい」の意見について、おそらく斉藤さんの放射線被害の評価に同意できない人のものとおもわれます。
「会」は原発の廃止を目標にしいています。
その際、原発事故の放射線被害も当然視野に入れます。
 しかし、原発ゼロは多数の国民の合意がありますが、放射線の被害の評価については多数の意見があり、一つの評価への合意はありません。
 斉藤さんの「内部被曝」についての見解と異なる意見もあります。
・この違いを政府は最大限に利用し国民の分断をはかっています。
避難した人と現地に留まっている人にそれがあります。
 政府の指定地域による分断(飯館村、浪江町などの分割など、川内村は拒否しました)は補償金額の差異だけでなく地域共同体の破壊でしかありません。
 放射線被害の評価の違いを最大限の利用している政府と東電の攻撃をはねかえすには、避難者と残留者 評価についての見解を超えた連帯と団結が必要とおもいます。
「会」として「危険か危険でないか」の議論よりも、程度の差はあっても福島をはじめとする被曝を認め(日本は、広島・長崎に続き50年代の核実験、今回の事故により被曝しました)それにどう積極的に対処すべきかの検討が大切とおもいます。
 その際 半世紀にわたりすすめられた被爆者とそれに連帯する運動や「被爆者援護法」などの教訓は活かされるべきと思います。
・最近「飯館村は負けない」(岩波新書) 「フクシマ物語」(写真集)を読みました。フクシマの苦しみと奮闘を見て、原発反対で合意した世論を放射線被害についても合意を勝ち取ることの困難さと重要性を痛感しました。                  大越和郎

#147
 斎藤先生のお話、予想していたように、福島の被ばく者をほっとさせる、やさしいご意見でした。それが「政府の思うつぼ」と受け止めるのは早計だと思います。先生は、風評恐怖を、より科学的に、可視化してとおっしゃいました。絶望しかない中から、福島の人たちが、かすかでも希望がもてる生き方を、という思いが切々と伝わってきましたよ。数値を認めるか、否かは人それぞれでしょう。私は、福島の被ばく者のみなさんには、まずは「大丈夫」と励ましてあげたい。
広島で被爆者である夫と共に暮らしてきて、「健康である」という理由で被爆者手帳を申請しようとしなかった夫でした。86歳になって、病気がちになってようやく昨年末申請し、今年の5月に交付していただきました。
 実は、「そのせいではないかな」という奇病(両脚がぶどうが熟れたように紫斑が浮かぶ)がこれまで何度かあって、安静にして1週間ほど休養すると治っていました。お医者さんは「絶対安静」といってました。この1週間も同じ症状が現われて安静にしていますが、治りかけて(そのころになるととても痒い)ほっとしています。東京在住の弟も似たような症状があります。
3人兄弟の夫は、19歳、14歳、11歳で、入市被爆(自宅は爆心から900mの小町よりの富士見町)しました。
 真ん中の弟は、15年後に白血病(骨髄性)が発症して29歳で死亡しました。親族は、姪が女学校1年で被爆死、叔父や叔母たちは、娘を探しに燃え盛る火の中を駆け回りました。逓信病院で見つけたのですが、瀕死の重傷で、そこで亡くなりました。母たちは、疎開先の中野村で、罹災者に炊き出しを手伝いました。
 弟が亡くなったとき、「被爆のせいではない」と語気も荒々しくいわれたのを私はびっくりして聞いていました。県外出身の私はきっとそのせいだと思っていましたから。その時は、親類のみんなはみな元気にしていました。内心は、「いつ原爆症が発症するか」心配だったに違いありません。生き残った人たちにみんな優しく、不安がらせるようなことはいわないで、「大丈夫、大丈夫」といって生きてきたのです。しかし、弟が亡くなった年の2年間で4人が次々と亡くなりました。私はこれこそ広島の悲劇だと思わずにはいられませんでした。夫だっていつ発症するかもしれない不安はいつもありました。
 「86歳までよく生き延びてきちゃったねえ」というと、「そりゃあ、被爆したリスクを知っとるけん、無茶せんかったけんよ」といいます。被爆のリスクを自覚して、無茶しなかったら、長生きできる、と私は思っています。三十年余り、被爆者治療に当ってこられた斎藤先生だから、福島の被ばく者のみなさんにも長生きしてもらいたいから、励ましの治療にあたっておられるのだろうと思います。
 「被ばく者が長生きできる」ことが、「さよなら原発」に反していることでしょうか?政府の原発再稼動は、原子村にしがみついてる人たちの金儲けのためでしょう?福島の人たちを慮ってのことではないでしょう。そこを見抜きませんと「いっしょくた」になってしまいます。
きっと、斎藤先生だって、「もっと大変かもしれない」と思っていらっしゃるでしょう。でも、被ばく地で生きていかなければならない以上、被ばく者を不要な不安に陥れていくことはお医者さんとしてできないと思います。だから「さよなら原発ヒロシマの会」はおしまいだ、なんていう「脅し」にひっかからないでいきましょう。原発を廃炉にしていくことは、未来の人類のためです。
 ヒロシマの反原発の会は、福島のみなさんにやさしい会でありたいです。以上、私見でした。三浦精子

ここから下#124までは9・22つどいの会場で出された質問・意見です

#146         「みんなでトーク」で話し合ってほしいこと
 原発NOを具体化させる行動はどうしたらいいか。

#145         「みんなでトーク」で話し合ってほしいこと
 核燃料サイクルを続けるという政府の基本方針について。
 原発新設計画のある原発への認可の政府同行について。

#144         「みんなでトーク」で話し合ってほしいこと
 チェルノブイリの映画見ました。今も奇形児や不健康な子供が沢山います。日本人に見せて下さい。

#143         「みんなでトーク」で話し合ってほしいこと
 上関原発はもう中止になると聞きますが、島根原発は再稼動するようです(動きとして)。中国電力に対して抗議する行動を起こしたらどうでしょうか(島根の人たちが頑張っているが、本社は広島にある)。

#142         「みんなでトーク」で話し合ってほしいこと
 原発をなくしていこうという動きをより大きく、世界中からなくなるまで続けるにはどうしたらよいか?  無関心の人々にどう働きかけたらよいか?

#141         「みんなでトーク」で話し合ってほしいこと
 自然エネルギーの導入は電気料金を倍にするのか。原発をなくして産業は大丈夫か?

#140         「みんなでトーク」で話し合ってほしいこと
 原発と原爆はコインの裏表であることを確認し、反核運動として原発問題を考えたい。

#139         「みんなでトーク」で話し合ってほしいこと
 共に生きるということ。避難するかしないか、福島か広島か、線引きすることでの対立、差別。広島ではどのような差別があったのか?どうやってひとりひとり乗り越えてきたのか。

#138         「みんなでトーク」で話し合ってほしいこと
 使用済み燃料や高・低レベル廃棄物の保管について真剣に話し、原発の是非について話を深めたい。

#137         斎藤先生の話への意見
 終息宣言(昨年12月)を高らかに行いました。政府はあわてて全世界に発表したが、果たして正しかったのでしょうか?
 その責任を追及すべきではないのか!

#136         斎藤先生への質問
@賠償金を払う力は、東電と政府にあるのか?
Aない場合、税金から払う財源はあるのか?

#135         斎藤先生への質問
@放射線汚染土地の東電・国による買取は可能ですか?(生活再建のために必要ではないでしょうか?)
A被爆者手帳の交付は個人の生涯保障として有効ではないでしょうか?

#134         斎藤先生への質問
 広域ガレキ処理についてどう考えられますか
 原発からまだ放射性物質が空中や海水に放出されているのではないでしょうか?

#133         斎藤先生への質問
 福島に住まれる方として、安全を強調されるのはわかりますが地場物の管理がいつまで持続できるのでしょうか?

#132         斎藤先生への質問
 低線量被曝のリスクについて、内部被曝の場合今後予想されること?
 原発被害者援護法の制定を求めていく場合、福島の人達の役割は?

#131         斎藤先生の話への意見
 子供達の今後の健康を予測できません。たしかな保障制度を確立してほしい。

#130         斎藤先生への質問
@原発再稼動の背後にはアメリカの影響があると言われましたが、その内容は軍事的なものか、経済的な理由なのか教えて下さい。
A私はヒロシマの被爆者で、1.3kmの所で被曝し、現在生きています。何故生きているのか科学的根拠が不明ですが、私は安斎先生の「ガン当たりくじ的障害」説に賛同しています。百人百様であり、何ミリシーベルト受けるとこうなると断定できないもので、様々な複合的な要素があると思いますが、どうでしょうか?

#129         斎藤先生の話への意見・質問
 福島県民同士で県外(あるいは海外)へ避難(移住)する人と、避難できない(しない)人とが批判しあうのをまずやめることが大事だと私も考えます。お互い被害者で、本来対立する相手は他にいるからです。
 遠方への避難が各々の考え方や背景次第だとしても、個人的には、汚染度の高い地域やその周辺地域に被害者を居住させ続けることには賛同できません。外部被曝もし、また放射能に汚染された環境で暮らし、その土地で農業を続け、それを食べ、その結果、大幅に減少すると言われる(推測される)場所に住まわせ続けることは、彼らの暮らしは守るかもしれないが、彼らの健康寿命や命を守ることになるのでしょうか?
 単に、汚染度の低い遠方への避難を勧めるわけではありません。故郷を離れて精神バランスを崩すなど、苦悩を味わう可能性も考えられます。それでも私は、まず命を守る可能性の高い方法を、国や県が示すべきと考えます。加害者である東電に、それができることはまずない。福島など被災地の復興は加害者である東電がするべきで、被害者を汚染地域から救出してほしいのです。
 彼らがこれ以上被曝し続けることをよしとする考えはどこから来るのでしょうか?
 また、県外へ避難したくても出来ない方々に、何があれば、その背中を押し、決断させるのでしょうか?あらゆる選択と支援があることが好ましいと考えます。事実の公表をした上で。
 両者の間(福島県民と被災地外の人々)との隔たりをどう解決するのか?

#128         斎藤先生の話への意見
 被災地以外の人々においては、放射線量、放射線被害を低く見積もること、すなわち「安全です」ということには避難を巻き起こしがちです。
 一方、福島の人にとっては「安全です」という言葉は救いのように聞こえます。
 両者の間(福島県民と被災地外の人々)との隔たりをどう解決するのか?

#127         斎藤先生への質問
 斎藤先生、ありがとうございました。
 先生は福島市の子供に甲状腺ガンが出たということについてどのようにお考えですか。
 幼い子供の避難の必要性についてどのようにお考えですか?
 福島以外の宮城、北関東、首都圏のホットスポットの子供たちの健康を守る取り組みについて、今何もなされていない状況をどのようにお考えですか。

#128         斎藤先生の話への意見
 被災した福島の方々への官僚の無慈悲な対応に大変怒りを感じました。心ある対応を求める活動に協力したいと思います。
 内部被曝の問題については検出限界が11ベクレルでは許容できないです。
 広島在住の友人の母乳からセシウムが出ました(広大静間教授の御協力)。避難者ではなく3.11以前から広島在住です。生まれて初めて口にするのがセシウム入りの母乳というのは悲劇です。内部被曝の影響が解明されていない限り、0ベクレルを求める姿勢に対しても肯定していただけるとありがたいです。

#127         斎藤先生への質問
@外部被曝2.4ミリシーベルト(福島)とあったがヨウ素やプルトニウムやストロンチウムその他が含まれていません(文科省ホームページ記載)。事故前の年間1ミリシーベルトと比べると大きすぎる値です。最近韓国で1.44マイクロシーベルトでていた道路の除染作業では完全防護服でした(タイベックスではない)。決して安全ではないと思っています。
A内部被曝の呼気を換算していません。
Bホールボディカウンターはセシウムしかわかりません。
C米の全袋検査は簡易なものなので、きちんとした装置で計るべき。
D桃は検出限界ですが、数値が出ています。6〜24ベクレル位。

#126         斎藤先生への質問
 福島県医師会は県民の被曝に対してどのように対処しようとしているのか? 福島県立医大の方針(山下副学長のひきいる)に対してどのような態度で臨んでいるのか?

#125         斎藤先生の話への意見
 海の汚染はこれからもずっと続く。汚染水垂れ流しなので。
 「福島の漁業」なんて、そんなかわいい次元の問題じゃないでしょう。
 海からやってくる内部被曝に、これからどう対処したらいいでしょうか?

#124         斎藤先生への質問
 チェルノブイリでは
@避難した人、しない人に対してどのような保障をしましたか。
A甲状腺障害はどんなレベルで検査され、治療したのでしょうか。

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